7万円接待を受けた女性広報官が辞職。
入院して健康上の理由とのことで、実にわかりやすい構図です。
それだけに野党としては攻撃しやすく、ここぞとばかりに追及です。
でもモリカケの時とちがって当事者はみんな処分を受けているし、総務省も再発防止策をまとめると言っているので、話はその内容次第でいったん落ち着かせるべきでしょうね。
それよりも、COCOAについての報道がこの前の日曜日にありました。
厚労省から開発委託を請けた会社が大半再委託をしていて、それが不具合の放置につながったのでは、というもの。
でも、IT業界では再委託はよくある話です。
これでうまくいっているプロジェクトはいくらでもあります。
プロジェクト管理がうまくできるかどうかの方がよほど大事です。
ネットの記事ではごく一部ですが、その見極めはこの絵だけで十分。
厚労省から随意契約でCOCOAの仕事を請けたのがパーソルプロセス＆テクノロジー社。
パーソル社の枠割は「工程・品質管理」だそうです。
いわばCOCOAプロジェクトのプロジェクトマネージャー。
厚労省に納品した場合の責任を負うことになります。
私は30年IT業界にいましたが、パーソルプロセス＆テクノロジーという社名は初めて聞きました。
この会社ですね。
驚いたのが、従業員が4200人以上もいること。
就職人気ランキングで上位に入る伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（CTC）とほぼ同じです。
その割には新卒のIT業界人気ランキングの上位50位までに入っていません。
経験者採用が多いことが想像できます。
問題は日本の重要国家プロジェクトであるCOCOAの開発・運用能力が、パーソル社にあったのかということ。
これについてはテストの不足が明らかになっていますし、不具合を放置していることから、能力はなかったという結論になります。
実際、COCOA不具合についての同社のコメントからは反省しているのか、はなはだ疑問です。
どこか他人事に感じるのは私だけでしょうか。
民間なら損害賠償ものだと思います。
一番大事な機能が動いていなかったのですから。
不思議なのが、厚労省がまだパーソル社との契約を解除しないこと。
野党が突っ込むならこの関係でしょう。
一般的には知名度が高くなく、プロジェクト管理能力も疑問符がつく会社になぜ開発・運営を委託したのか。
裏に何かあるだろうと思うのが普通です。
東北新社はもう終わった話。
COCOAは現在進行形です。
しかもオリンピック関係者にはインストールを義務付けるらしいです。
バグ放置アプリをインストールさせて、世界中に赤っ恥をかくようなことにならないように、国会にはしっかり追及してほしいところですが。
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