なんだかんだでオリンピックはよく見ました。
TVつけるとオリンピックしかやっていなかったというのもありますが。
そのオリンピックが終わり、オリンピアンの人たちがTV番組に出演するようになりました。
力を出し切った選手たちには競技を離れ、しばしのんびりしてほしいところです。
オリンピックが終れば、大体「あなたが選ぶオリンピック名場面」とかの特集が組まれます。
東京オリンピックはメダルが多かったこともあって、意見が割れそうです。
私が選ぶとしたら、野球の決勝で9回にマウンドに向かう栗林投手に、ブルペンにいた他の投手たちが精一杯の拍手で送り出したシーンです。
わずか数秒でしたが「お前なら大丈夫。頼んだぞ!」というみんなの気持ちが伝わってくる、素晴らしい映像でした。
栗林投手は広島カープでも抑えを担当していますが、まだルーキー。
プロの実績としては半人前です。
対して送り出した側は田中投手はじめ、実績を残している投手ばかり。
その自分たちを差し置いて、大事なシーンで起用される栗林投手に複雑な思いをする選手がいてもおかしくありません。
日本チームのベンチを見ると、そんな雰囲気は微塵も感じられませんでした。
チーム一丸となって、勝利のために全員が協力していく様がみてとれました。
これは稲葉監督の選手選考の勝利でしょうね。
シーズンで好調な選手はいくらでもいましたが、あえてチーム第一に考える選手を選んだとのこと。
自身は北京大会でメダルをとれませんでしたので、その反省もあったのでしょう。
NPBで活躍している選手なら実力に疑いなし。
そう割り切って、日の丸のために戦う気持ちのある選手を選んだようです。
金メダルのプレミアムはこれからついて回ります。
指導者としての稲葉監督はこれから引く手あまたでしょうし、山本・森下両投手や村上選手など、若い選手がメジャーに挑戦しやすくなるでしょうね。
それもチーム一丸で戦ったからこそ。
one for all, all for one はラグビーの専売特許ではありませんね。