前職のITの仕事から離れてもう8年になるけど、今でもときどき障害対応の夢を見る。
真夜中に叩き起こされてタクシーでかけつけ、発生した状況の原因をつきとめて臨時対応。
分単位どころか秒単位で対応しなければ、障害の影響が果てしなく広がる可能性があり、生きた心地がしませんでした。
なんとか復旧しても、原因究明と再発防止策をすぐに立案・報告を顧客にしなければならず、心身すり減らす仕事でした。
だからみずほの障害も、対応していた人には心から同情しますが、なぜか9月に起きた障害対応が外為法違反になるかもしれないとのこと。
最初この記事の見出しを見た時、意味がわかりませんでした。
システムでデータ処理しているのに、その復旧作業で法律違反ですからね。
どうやら、マネーロンダリングのチェックシステムに遅延が発生していたので、人為的にそのロジックを通さなかったとのこと。
幹部社員の指示で、するべきチェックを行わずに送金処理を優先したらしいです。
さすがにこれはダメだろうな。
顧客に迷惑をかけられないという意識からこうしたのだろうけれど、本当に国際的なマネーロンダリングに使われたら、みずほだけではなく海外から日本全体が責められます。
一連のトラブルを受けたみずほの業務改善のキーワードは顧客目線だそうだけど、その意識が裏目に出ましたか。
私が担当していたシステムは顧客が1社だけだったから復旧に専念できたけど、みずほの場合は不特定多数。
脱法行為の処理を、他のお客さんがどう思うか考えなかったのかな。
表にでていないだけで、実は他にもたくさんあるような気がします。
システム担当にも問題はあるだろうけど、やっぱりマネジメントの問題が一番大きい感じ。
トップが変わるらしいけど、次の人はどう舵取りするんでしょうね。