安倍さんの事件を受けて、政治家の人たちのコメントをみるとちょっと興味深いです。
まず岸田首相。
「決して許すことはできない」
次に、菅前首相。
こちらも「断じて許すことはできない」
「許すことはできない」のは今回の「蛮行」ということになりますが、何かぴんときません。
犯人に対してであればもう逮捕されているので、司法に委ねられるべき話。
裁判に関与することになりかねません。
行為ということであれば、日本では暴力や殺人は犯罪だし、銃の保有も禁止されているので最初から許されていません。
こんな犯罪を防げなかった警察を許さないというならわかりますが、文脈からそうではなく結局言葉だけ上滑りしている印象。
首相という最高権力を握った立場からの物言いになったんでしょうかね。
首相未経験者はこんな感じ。
実弟の岸防衛相。
「暴力によって言論の弾圧が行われるようなことはあってはならない」。
国民民主党の前原氏。
「暴力で人の命を亡くすなんて事は絶対にあってはいけないこと」。
「あってはいけない」という表現は第三者的な響き。
何も関与できない立場なのだから、これが一番すっきりする表現だと思います。
とんちんかんな表現もいくつか。
同じ首相経験者でも、菅直人氏。
「このような暴挙に強く抗議する」そうです。
抗議するなら相手が必要。
誰に抗議するんでしょうね。
小沢一郎氏に至っては。
他にいろんな人がいろんなことを言っていますが、誰がどんな表現を使ったか、調べてみるのも面白いかも。