上級者向けの日本語レッスンで落語を使っています。
日本人の考え方や風習が理解できるからです。
この前使ったのが「千両みかん」という噺。
大店の若旦那が真夏にみかんを食べたいと言い出し、それに番頭が振り回される悲劇とも喜劇ともつかないストーリーです。
肝の部分は、みかんが夏では手にはいらないというところ。
季節を問わず入手可能な今では成り立たない噺です。
だから、昔は旬の食べ物を楽しみに食べていたのは他の落語でもよく出てきます。
スーパーにいけば、ほとんどの野菜はいつでも買うことができます。
緑内障の私は、ほうれん草がいいと聞いてから毎週買っています。
ほうれん草の旬は冬。
冬はちぢみほうれん草なんかも出てきて、甘味が強くなります。
真夏の今はまったくの逆。
今年の夏の暑さは異常ですから、ほうれん草にもいいわけありません。
そのせいか、今年のほうれん草は全然おいしくありません。
筋っぽいし、味もあまり感じられない。
それでいて値段が高い。
千両だしてまで、今年の夏はほうれん草買わなくてもいいかなあ。
いまでは冷凍野菜がありますからね。
栄養価も生野菜と違わないらしいし。
ニチレイのサイトだと冷凍と生野菜の比較も掲載されています。
下ごしらえも楽だし、9月くらいまでは冷凍野菜使うとしますか。