おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

阪神の藤浪投手が批判されているけど

元々は経済学の用語なのですが、合成の誤謬という言葉はご存じでしょうか。
これでも私は一応は経済学部出身なので、説明はできますがあまり説得力がないので、Googleの検索で一番上位に表示された野村證券のページをリンクしておきます。
 
「ミクロの視点では合理的な行動であっても、それが合成されたマクロの世界では、必ずしも好ましくない結果が生じてしまうこと。」
です。

コロナ騒動でのトイレットペーパーに代表される買いだめ行動がこれと言えそうです。
買った人の家では十分備蓄が増えたので大満足ですが、その分入手できなくなる人の不満が溜まっていきます。
買いだめが買いだめを呼ぶし、また、小売店の発注計画にもメーカーの製造計画にも影響を与えます。
原材料の高騰まで招くかもしれません。
結果として社会全体の不満足度があがります。
 
これとは反対の逆・合成の誤謬ともいうべき事象がこちら。
阪神タイガースの藤浪投手がコロナウイルスに感染したというもの。
 
最初はよく名乗り出てくれたと称賛されていました。
 
ところが、だんだんと下半身ネタ化していき、雲行きがあやしくなってきました。
 
さらに検査を受けられること自体が不公平ではと言われ始めてきました。
 
藤浪投手と阪神タイガースは批判の矢面に立たされていますが、それはプロ野球とか阪神とか狭いミクロでの話。
なんだかんだで、感染すると嗅覚味覚に異状を感じるというのを世の中に広めた功績?は間違いないところです。
コロナウイルス対策というマクロの視点からは大きな進歩です。
これが私のようなどこにでもいるオッサンが「酒の匂いがしないぞ!」とかいっても検査なんかしてくれません。
 
藤浪投手がどうして検査を受けられたのかは謎ですが、有名人ということは否定できないでしょう。
陽性になった場合、一般人とは世間に与えるインパクトが違います。
この辺を計算しての検査だったら、ある意味英断だったと思います。
 
症状が出ているのに検査してもらえない人が不公平と怒るのは当然です。
ただ、その何倍もいる無自覚の感染者や予防に無関心な人への警告で、今後の感染者の発生が減るのならやむを得ないのかなとも思うわけです。
 
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