2017年頃だったか、世界的企業の日本法人のお偉いさんに日本語レッスンをしたことがあります。
かなりお金をもっていたようで、日本の不動産に興味があったようです。
で、私に今の東京の不動産は買いか、と聞いてきました。
そんなもん知るか、と内心思いましたが東京オリンピックが終わったら価格が下がるからそれまで待ったら、と伝えました。
当時はそれが大方の見方でしたからね。
ところが、オリンピックが終っても東京のマンションの価格は下がるところか、逆に上がっているそうです。
15日のモーニングショーで取り上げていました。
ちょっと前までは中国人投資家がよく買っていましたが、現在は実際に住む人が買っているそうです。
実需によるものなら価格が下がることはあまりなさそう。
誰が買っているのかと言うと高齢者と、夫婦ともに高収入のパワーカップルだそうです。
特に再開発のタワーマンションは、病院やスーパーなど設備が充実しているので人気になっているとのこと。
それに今のタワマンは、災害に備えて住民同士が協力しあう状況が生まれているようで、高齢者にとってはそれも安心材料みたいです。
団地よりはよほど住民のつながりは強いかもしれません。
ところで、番組で紹介されていたパワーカップルの考え方にはちょっと危うさを感じました。
家族が増えたら買い替えていけばいいと割り切っているようです。
これは不動産の価格が上がり続けていたバブル期の考え方そのもの。
賃貸なら引っ越しを繰り返すのもわかりますが、持ち家となると売れないと次の家は買えません。
希望通りの価格で売れるかはわからないし、売れたとしても逆に買いたくても手が出なくなっているかもしれません。
そうこうしているうちに不動産市場が暴落したのがバブル期の話。
私よりちょっと上の世代に、高値掴みした気の毒な人が多かったです。
歴史は繰り返すと言いますが、これから不動産を買う人はバブル期になにが起こったかしっかり勉強してほしいな。
投資目的なら別だけど、住む家であれば買い替えありきではなくて一生住むくらいの覚悟で買うべきだと思いますが。
ところで、あの外国人のレッスンはもう終わっているので不動産を買ったかどうかはわかりません。
今のところは上がり続けているので、買っても買わなくても損はしていないはず。
その点はまあ、気が楽ではあります。