日本語レッスンで学習者が混乱する表現に以下の4つがあります。
・~てもいいです
・~てはいけません
・~なければいけません
・~なくてもいいです
勉強するときに意味を理解するのは難しくないのですが、いざ使おうとすると口が回らなくなる人がいます。
これを間違えると致命的なミスになるのはわかっているので、みんな慎重になります。
なので、一通りこれらの表現を勉強したあとは、まとめて復習します。
ただ、なかなか一つの状況で確認できないのが難点。
ひとつひとつの文だけなら簡単なんですが。
それが、幸か不幸か今の緊急事態宣言中の状況は説明するのにぴったりです。
特に都内の居酒屋の営業。
現在、都内の居酒屋は事実上夜8時までの営業になっています。
なので、ランチタイムに営業を始めた店が増えています。
これを上の4つの表現にあてはめてみると、こんな感じ。
・ランチタイムに店を開けてもいいです。
・夜9時に店を開けてはいけません。
・夜8時に店を閉めなければいけません。
・夜7時に店を閉めなくてもいいです。
こんな風に時系列にまとめるとわかりやすくなります。
まあ、実際にはその場で口から出るかが大事なのですが。
一都三県の緊急事態宣言の延長が決定的になりました。
ニュースで3月7日で解除を見越して動いている居酒屋の店長さんの話を放送していました。
緊急事態宣言中はランチタイムに営業して8時に閉店していたのを、従来通り6時開店12時閉店に戻すそうです。
なので、仕入やバイトのシフトを手配済なので緊急事態宣言の延長は困るとのこと。
解除されたからといっていきなり居酒屋で飲む人が増えるとは思えません。
お店の事情もあるのだろうけど、経営者の判断としてはどうだろう。
それこそ、「夜8時に店をあけていなければいけない」わけではなく、「ランチタイムに店を開けてもいい」と思うんですけどね。
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