私の前職はIT企業ですが、統一教会が社会を騒がしていた90年代、あるIT企業と共同してプロジェクトを進めようという話がありました。
実はその企業は、統一教会系として結構有名な会社。
本当にやるのかという空気が社内に漂いました。
結局その話はなくなりましたが、トラブルを恐れたか純粋にビジネスで決裂したのか、どういう経緯だったのかは知らないまま。
カルト的な宗教団体とIT企業。
不似合いな組み合わせで、当時はどうにも不思議に思っていたものです。
今となってみれば、単なるフロント企業だとわかりますが。
ちなみにその企業、現在では統一教会とはまったく縁が切れているそうです。
統一教会系のビジネスでもう一つ有名だったのが高麗人参関係の会社。
こちらは当時と変わらず、現在でもビジネスを続けています。
法律に違反していないのであれば批判されるいわれはないでしょうが。
でも、このあたりの企業とのつき合い方は色々難しそう。
いまでは世の中の批判は政治家に集中しているけど、資金源ともいえる関連会社に矛先が向かうかもしれません。
逆にこうした企業をカバーにして政治家に接近していくかもしれない。
もし関係があると明るみに出たら、その時点で政治生命は限りなく終了に近づきます。
フロント企業と知らずに献金を受け取ったら、それをネタにいろいろ「要望」されるかもしれませんからね。
「関係を見直す」と言っているけど、どういう関係だとよろしくないというのを決めないと、逆につけこまれそう。
そもそも「見直す」というのがどういう意味なのか、さっぱりわかりません。
なんとなく、両者の関係が地下に潜っていきそうな、いやな予感がするんですよねえ。