おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

「妖精さん」の扱いに困っている企業が多いようで

コロナ騒動で内定取り消しを受けている若い人も多いというのに、私と同年代の人は会社に居座っている人が少なくないようです。
朝だけ会社にあらわれて、あとはいつの間にかいなくなることが多いので、妖精さんと呼ばれているようです。
この先上がり目もないし、かといって会社辞める勇気もないし、家のローンや子供の学費もあるし、ということで会社に迷惑をかけない範囲で仕事しようという感じですかね。

 


同年代の私としては忸怩たる思いですが、おひとりさまの私と家族を養わなければならない人とは条件が違いすぎますからね。
批判する資格は私にはありません。
 
会社というのは複数の人間の活動で成り立っています。
一人ではできないことも、何人か集まれば可能になることもあります。
そこにはお互いの信頼関係が必要で、尊重しあう企業風土のようなものがなければなりません。
 
とか、きれいごとを言っても始まりません。
仕事をしない人間はどの組織にも必ずいるものです。
日本の場合そう簡単には馘にできませんから、なんとか働いてもらうように仕向けるしかありません。
出向なんかは一つの解でしょうが、全ての会社員が出向できるわけではありません。
そんな場合は、自分の会社だけで何とかしなければなりません。
 
私は50歳を機にIT企業を退職、日本語教師の道を選びました。
日本語教師の仕事は、外国人に日本語でコミュケーションできる能力をつけてあげること。
ごく当たり前のことですが、「コミュニケーション」する対象が誰かによって、求められる日本語は違います。
例えば、ビジネスで使うのであれば敬語は必須ですし、友達相手なら「ですます調」よりカジュアルトークです。
文法的にはOKでも「この場面でその表現はちょっと・・・」というのは、長年日本語を使ってきたネイティブスピーカーしかわかりません。
学習者の人が高いお金を出して日本語学校に通うのは、その経験を買っているからです。
 
妖精さん」たちもそれなりの経験があるはずです。
問題はその経験が使える経験なのかどうか。
トラブル対応のノウハウなどは貴重ですが、出張旅費のごまかし方なんかはちょっと、ですね。
 
企業も、ある程度年齢を重ねた社員には経験を棚卸させて、次代に引き継ぐだけのものを持っているのかどうか毎年チェックすればいいのではないかと思います。
社員に求めるものを明確にして、お互いそれを目標にして仕事を進める。
なかなか難しいけど、目標がないと何をやったらいいかわからないもの。
妖精さん」の扱い方がわからないと嘆いてもはじまりませんからね。
 
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