エリザベス女王が亡くなりました。
在位70年ですから、昭和よりも長い年月。
イギリス国民の大多数がその前の時代を知らないわけで、昭和天皇が崩御した当日の日本を思い出します。
私が中一の時にエリザベス女王が来日。
当時英語の時間で、「みんなが勉強しているのはアメリカ英語で、エリザベス女王が話しているイギリス英語とはちょっと違う」と英語の先生が話していたのを覚えています。
「イギリス英語のことをクィーンズイングリッシュという」とも。
これからイギリス国歌が「God Save the Queen」から「God Save the King」に変わるらしいので、イギリス英語もキングスイングリッシュに変わるのかな。
こういう特別なことが起きると、普段は目にしない表現がよく出てきます。
例えば、日本語での正式な呼び方は外務省が発表した岸田首相の談話でわかります。
「エリザベス二世女王陛下」「崩御」という言葉が使われています。
いつもはエリザベス女王ですが、二世・陛下が追加されますね。
崩御も辞書だと、「天皇・太皇太后・皇太后・皇后に使われる」とあるので、外国の元首にも使われるのは初めて知りました。
TVも新聞も「死去」を使っていますけどね。
ちなみに、首相官邸ホームページの英語訳ではthe Passing of Her Majesty Queen Elizabeth II ですね。
崩御に該当する言葉はないようです。
BBCのサイトでも、the death of Queen Elizabeth IIとごく普通。
日本語は天皇にしか使わない言葉が結構ありますが、同じく伝統あるイギリス王室にはあまりないのが意外です。
https://www.bbc.com/news/uk-62847191
あと二世の表現はローマ数字で表記されますが、読み方はBBCのニュースでは the Second でした。
国連の安全保障理事会が黙祷を呼びかける時、Queen Elizabeth two と言っていました。
失礼にならないのかなあ。
イギリスの人に日本語を教えるとき、いろいろ参考になりましたわ。