おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

秘するものと見せるもの

ちょっと前の話だけれど、20代前半のアメリカ人女性にプライベートレッスンをした時のこと。
日本語レベルは上級。
雑談で、飲み会で意気投合した日本人男性とデートしたのだけれど振られたとあっけらかんと言われました。

 

日本ではタトゥーはあまり歓迎されていないのを知っていたので、その男性に告げたそうです。
「私、入れ墨入れてるんです。」と。
すると、それまで話しが弾んでいたのに、何か白けたムードになってしまったとのこと。


性格が明るくてチャーミングな外国人女性から、こんなこと言われた時の仰天した日本人青年の顔が思い浮かびます。


彼女、どうやら入れ墨とタトゥーの区別ができていなかったよう。
入れ墨は英語にするとTatooになるけれど、タトゥーは必ずしも入れ墨にはなりません。
たぶん、辞書をそのまま覚えてしまったのでしょう。
日本の入れ墨の歴史を簡単に教えてあげました。


日本でも入れ墨は普通に行われていたけど、江戸時代に犯罪者と一目でわかるように刑罰として導入されたことから悪いイメージが定着したよう。
それから入れ墨(彫り物)をすることで相手に威圧感を与える目的で、とくに極道の人たちが行うようになったみたいです。


どこまで本当かはわからないけど、現在の日本人がいい感情を持っていない理由付けとしては十分でしょう。


Yahooニュースで、「刺青は秘するもので、タトゥーは見せるもの」という記事が掲載されていました。

 

news.yahoo.co.jp


昔気質の人は隠すのが美徳と考えているようで、なんとなくわかります。
ファッションのタトゥーとは違うという美意識みたいなのがあるんでしょうか。
参考になりました。

レッスンで「日本の温泉やプールでタトゥーをしている人の排除をどう思うか」というテーマで議論することがあります。
その小ネタのひとつとしても使えそう。


ところでアメリカ人の彼女、次の週にはもう別の飲み会に行くと張り切っていました。
切り替えの早さはさすが。
その後の結果はわかりません。