おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

8割減が正しいのか、実はわかっていないようです

ゴールデンウィーク初日。
東京は静かだったようです。
実際、昼の電車を見てみると、一両に数人しか乗っていないのがほとんど。
普段の休日なら立っている人もいるのが普通ですから、8割どころか9割くらいは減っているような感じです。
試しに、一番混んでいるという時間帯に近所のスーパーをのぞいてみましたが、レジにも行列はありませんでした。
少なくとも私が住んでいる地域は、おとなしく家にいる人が多かったようです。
全体としては8割減というわけにはいっていないようですが。

 

ところでこの8割減。
もはや世の中の常識になっています。
8割おじさんこと、西浦博北大教授のシミュレーションモデルがその根拠。
西浦教授が自身で説明しているのがこちら。
 
 
まずは何か行動をおこさないといけないわけで、具体的な数値での目標を立てたのはわかりやすくてよかったのですが、それが正しい目標値なのかどうかはまた別の話。
 
上記のサイトの中で、西浦教授は一人の感染者が何人にうつすかの数値(再生産数)を2.5と見積っています。
8割削減は、この2.5が基準になって算出されたもの。
これより大きければより厳しくする必要があるし、小さければ緩めてもかまわないということになるそうです。
当然、この数値は日々変化するもので最新の値を把握することが対策を考える上で重要でしょう。
 
この再生産数については、ちょっとびっくりするような記事が日経新聞にでていました。
リンク先では電子版でないとすべて読めないのですが、ごく簡単にまとめると以下の通りです。
・4月1日以降、再生産数は公表されていない
・再生産数を計算しているのは西浦教授のグループのみ
PCR検査数が少ないので、他の研究グループが提案できない
・モデルの詳細が公開されていないため、モデルの検証ができない
 
ということらしいです。
つまり、現在の再生産数がわからないので、8割削減では足りないのか逆にやりすぎなのか、わからないということらしいです。
日経の記事は西浦教授を非難しているわけではなく、個人の仕事に頼らざるを得ない現状を嘆いています。
 
どのニュース・新聞をみても8割減に行った行かないで大騒ぎしています。
ところがその数字は正しいのかどうか、実は誰もわかっていない現状。
安倍さんは緊急事態宣言を延長するらしいけど、まずはその根拠となる数値の把握を急がせるべきではないのかな。
 
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