シン・エヴァンゲリオン劇場版が大ヒット中です。
私はエヴァ世代ではないし、TVシリーズを初めて見たのも10年くらい前のNHKBSでなので、それほど思い入れがあるわけではありません。
なので映画館で見ることはないと思いますが、どこかのタイミングでは見ると思います。
生みの親は言わずと知れた庵野秀明氏。
その仕事ぶりをNHKのプロフェッショナル 仕事の流儀で紹介していました。
これは見入りましたね。
命を削って作品を仕上げるというのはよく耳にしますが、シン・エヴァンゲリオンを作る庵野氏こそがまさにそれ。
ある程度制作が進んでいたのにどうにもイメージにあわないということで、脚本から全部つくりかえるところを番組では放送していました。
そこまでこだわりがないと、歴史に残るような作品はできないのでしょうね。
ドラマにもなった「アオイホノオ」で大学生時代の庵野氏が描かれていましたが、かなりの変人。
てっきり物語上の演出かと思っていましたが、本人そのものだったのかもしれません。
ただ、プロジェクトとして見た場合、お世辞にもうまくいったとは言えません。
特に庵野氏は部下に任せると言っていたのに成果物にOKせず、最後は自分でやってしまいました。
これでは部下の立場がありません。
普通のプロジェクトでは崩壊するところです。
ところが、完成した作品は(私はみていませんが)かなりのもの。
長年のファンが涙を流して結末を受け入れているのですから。
おそらくメンバーも同じ気分だったのでしょうね。
やっぱり、庵野氏は天才なのだと思います。
凡人はとうてい真似できません。
だからこそ、自分の作ったものを否定されても人はついていったのだと思います。
番組でも「安易にこの男に手をだすべきではなかった」と言っていました。
庵野氏だからできたことで、普通の人は参考にすらなりません。
普通のものさしで天才を測ろうとするのがいかに愚かなことか、この番組見て改めて思いました。
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