なんだか妙な日本語を聞きました。
国会で坂井学官房副長官が言った「反省させていただく」です。
「させていただく」は話し手がへりくだって行う行為でよく耳にしますが、本来は相手や第三者に許可を得て行うときに使います。
この文化庁のサイトが詳しいです。
反省するのは自分の内面の行為であって、誰かの許可が必要なものではありません。
「反省させていただく」は明らかに誤用です。
ここでは「反省いたします」以外ないでしょう。
そのうえで再発防止策とか、自分なりの考えを言わないと。
この答弁では反省して終わりに聞こえます。
まあ、この人に限らず政治家は一般に「させていただく」を使う人が多い印象があります。
特に河野大臣。
国会答弁や記者会見では必ずといっていいほど耳にします。
数年前の外務大臣就任の会見では6回も言っています。
半分くらいは使わなくてもいい状況に思いますけどね。
「させていただく」は丁寧な表現と勘違いしている人がそれだけ多いようです。
聞かされた方はイラっとする人が少なからずいるので、気をつけないと。
上記のサイトは「させていただく」が濫用されている理由について、法政大学の椎名美智教授が解説しています。
興味のある人は一読をおすすめします。
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