前職の会社ではローテーション制度が採られていて、5年に1度は異動しなければなりませんでした。
とはいっても、建前の部分があって部門長にとってどうしても異動されては困る人材は異動しないことはよくありました。
いわゆるSIerだったので、顧客業務に精通した社員はなかなか手放すのは難しかったでしょうね。
それでも社員の立場からみたら、視野を広げる意味で異動自体は悪いわけではありません。
部門長が会社全体や社員のことをどこまで考えるか、懐の深さの見せどころではありました。
そんな組織が参考にしてよさそうなのが、プロ野球の現役ドラフト。
ワールドカップに押されてあまりニュースになっていませんでしたが、9日に行われました。
一度読んだだけではよくわかりませんでしたが、記事のタイトルにある通り必ず一人は出ていき、一人は入ってくるシステムのよう。
他球団に指名したいと思わせるだけの選手をもっとも出した球団が最初に指名権を得るらしいので、誰をリストアップするのか思案のしどころ。
12人でやる壮大なポーカーのようで必勝法はなかなか出てこなそう。
これそのままでは難しいだろうけど、少しアレンジすれば一般企業でも採用できるんじゃないかな。
結構組織の中で腐っている人もいるだろうから、他部門から声がかかる可能性があるとわかると、少しはやる気もでるのでは。
一方的に異動を言い渡されるよりも、望まれて行く方が仕事のモチベーションも違ってくるでしょう。
どこかの経営学者が研究対象にしそうですね。