日本語教師としては興味深いニュース。
ローマ字表記が変わるかもしれないとのこと。
初級の日本語テキストには大体ローマ字が併記されています。
これは言うまでもなく発音の学習を助けるため。
ところが、かな文字と発音とは必ずしもイコールではありません。
例えば、希望(きぼう)。
発音は「きぼお」の方が近いです。
希望にローマ字ルビをふる場合はkibooかkibouか。
前者なら発音重視、後者なら文字重視になります。
この辺りはみんなそんなものだと思っていながらも認識していることが多いです。
ところが、多くの人が意識できていない文字が「ん」。
山手線の駅で言うと、
新橋・新宿・新大久保
この中の「ん」、実は発音が違います。
特に違うのがしんばし。
「ん」を発音するときに唇を閉じます。
ローマ字で表現すると「m」。
JR東日本の英語サイトではshimbashiですが、
https://transit.jre-maas.com/en/
ネットの辞書ではshinbashi。
ルールが決まっていないからしょうがないけど、特に英語話者は混乱しそう。
普段日本人はほとんど意識しませんが。
この辺の扱いどうするのかな。
キーボードで文字入力するときも結構影響がでそうだし、1年後くらいの結論がちょっと楽しみ。