最近日本語学校について取り上げることが多くなりましたが、今回も取り上げざるをえなくなりました。
ＴＶ朝日系列で放送されている朝の情報番組「グッドモーニング」で詐欺まがいのことを行っている日本語学校について放送されていたからです。
杉並外国語学院という学校が、ベトナムなどの留学生から入学金を振り込ませた後、消息不明になっているとのことです。
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日本語教師になるときは、養成講座に通うのが一般的です。
その養成講座で必ず取り上げられるのが1988年に起きた上海事件。
発展途上国当時の中国の学生が日本への留学を希望していたのですが、詐欺まがいの行為が横行し、日本政府がビザ発給の審査基準を厳しくしたのです。
日本での出稼ぎを希望していた留学生希望者が上海の日本領事館に押し寄せ、抗議デモが発生したのが上海事件。
日本語学校の黒歴史となっています。
30年以上も経過して、まだ同じようなことが起きているのかと思いましたがちょっと違うようです。
杉並外国語学院のホームページをのぞいてみました。
2019年3月26日の午前までは見られていましたが、削除されたようです。
番組ではこのホ－ムページの内容についてやり玉に挙げていましたが、このページの中身を見る限り、学校のアリバイ作りでしょう。日本で学校やってますよという。
日本語学校は日本語入門者の入学が多いので、日本語だけのページを作ってもわかりません。多言語対応が普通で、最低でも英語のページはあります。
ここはそれすらもありません。すべて日本語のページです。
番組では不自然な日本語表記について、これはひどいとか言っていましたが、そもそもWebで集客を行うつもりはなかったのだと思います。日本語らしい表現が書かれていればそれで十分だったのでしょう。
そこで、ソースの表示をしてみると、中国で作られたというのがすぐわかりました。
よくみると、コピーライトのところも「語」の字に中国語の漢字が使われています。
「学校紹介」のページのURLをみても中国語発音の内容。
まさに頭隠して尻隠さず。
これは中国で作られた詐欺学校だということです。
実際には学校の形式すらもないようなので、詐欺会社か詐欺師というべきでしょうか。
番組では日本語学校業界の取り組みに疑問符をつけていましたが、詐欺師まで取り締まれというのは無理な話。この業界が玉石混交なのは事実ですが、石を排除するには認可制にするなど国が関与するしかありません。
それを見極めるのは入国管理局では無理。文科省あたりが子どもから大人まで留学制度として一本筋の通った内容にまとめるべきなのですが、何年かかることやら。
日本に留学希望の学生がいなくなってからでは遅いんですけどね。
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