おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

夜間中学 一般の人には縁遠いところではありますが

4月21日のNHKの朝のニュース「おはよう日本」で夜間中学のことを取り上げていました。
夜間中学は中学校のうち夜の時間帯に授業が行われる学級のことをいいます。

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れっきとした公立の学級で、就学機会のなかった戦争直後に中学生の年代だった人や中国残留孤児などが主に通っていたので、自然と通学者は減っていきました。

ところが、最近は入学者数がふえてきているとのこと。
外国人の入学希望者が増えてきているからだそうです。
番組では、中国人の主婦の人が学ぶ様子を取り上げていました。
ご主人が日本で働きに来たので、一緒に来日したとのこと。
日本語を勉強して、日本で花屋さんを開くのが夢だとうれしそうに話していました。

経済が下がり目の日本に来てくれるのは歓迎ですが、夜間中学に通うというのは少し違和感を感じました。
夜間中学は趣旨からいっても、中学校相当の教育を受けていない人の受け皿。
この中国人女性がどんな経緯で入学したのかは番組では示していませんでしたが、雰囲気からいっても、母国で高等教育を受けているように感じました。
夜間中学の入学資格というのが今一つよくわかりませんでした。

さて、こういった学校関連の番組では生徒が主役になることが多いものです。
過去どんな人生を送ってきたか、現在の境遇はどうか、などですね。

今回「おはよう日本」でとりあげたのは教師側の事情です。
外国人の生徒が多いことから日本語能力がばらばらで、どのようにカリキュラムを組むか悩んでいる姿を取り上げていました。

夜間中学とはいえ、中学校ですから数学や体育などの一般の教科もあります。これを日本語の理解力に差がある一つのクラスで教えるのですから、その大変さは容易に想像できます。

私も日本語教師の端くれですから、日本語を教えることはもちろんできます。ただ、大人数が相手であれば、同じレベルの集団という条件がつきます。
能力に個人差があるのは仕方がありませんが、学習の到達度に差がある場合はフォローが大変です。
実際、日本語学校に限らず外国語を教える学校は、レベル毎のクラスを設けているはずです。
レベルがバラバラのクラスは非効率だし、教師も生徒も負担が大きくなるからです。

番組で取り上げられていた学校もレベル毎のクラスを設定したかったようですが、教師の数が足りず、当面は数学と体育の授業のみということでした。他の教科は別の教科の人が助っ人でやりくりするそうです。外国人の増加に対して、確固とした方針がでておらず、対応は現場に丸投げだからのようです。
校長先生は国への恨み節を言っていましたが、心から同情します。

政府広報のサイトをみると耳ざわりのいい言葉がならんでいますが、かなり実態とは乖離しているようです。

さまざまな事情により、中学校で勉強することができなかった人へ 「夜間中学」を知っていますか? | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

もともとが外国人を想定していなかったのはわかりますが、外国人労働者が増えるのが確実なのですから、 文科省も予算の配分など積極的な対応をお願いしたいところです。

 

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