「さもしい」と「さみしい(さびしい)」はどう違いますか?
日本語のレッスン中、突然こんな質問をされました。
こんな質問がでるのは中級以上のレベルの人です。
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勉強の結果、語彙も順調に増えてくるのはいいのですが、同じような意味なのにべつの言葉がでてくると、何が違うのか疑問がでてくるのは当然です。
上の例の場合は、音が似ているので同じような意味だとおもったんでしょうね。
もちろん意味は全然違います。
「さびしい」の方は比較的初級の段階で勉強しますが、「さもしい」は学習者用のテキストにはまず出てきません。
なにかで読んだんでしょうね。
で、聞かれた時に「さもしい」の意味をしらべました。
みぐるしい、みすぼらしい、卑劣である等々の意味ですから、要はいい性格や行動の反対という意味で考えて、と答えました。
すると、具体的な例としてはどんな感じですか、と畳みかけられました。
そこですぐに思いついたのがこの記事。
国会で事実上の辞職勧告を突きつけられたにも関わらず、居座る丸山議員。
N国党に入党したとの記事です。
たしか、記者会見を開くといってたのに病気だなんだでずっと開いていなかったはず。
この入党の会見では満面の笑みでしたね。
記者さんたちもなんでもっと突っ込まなかったんでしょうか。
ニュースの映像では一方的に話している場面しか出てきませんでした。
N国党が政党として認められたら、こんどの衆院選でも比例で出馬することが可能です。
まず間違いなく選挙区では落選するでしょうが、N国党と書かれた票が一定数あれば当選が可能になります。
つまり無所属議員にとっては、とても魅力的な政党といえます。
N国党の政策はただ一つ。NHKのスクランブル放送の実現。
丸山議員はNHKに見識があるとは過去の言動からはとても思えません。
明らかに議席狙いだけの行動です。
まさに、「さもしい」という言葉がぴったりです。他にも「いやしい」「あつかましい」などにも使えそうです。
ま、こんな話をしてみたらある程度納得してくれました。
「私の国も似ています。政治家はどこも同じですね。」
と返されました。
この人の母国がどこかは、ないしょにしておきます。
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