おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

数字目標はわかりやすいけど見直しも必要です

一般に企業活動の目標は数字で表されます。
達成できたかできなかったか、一目瞭然ですからね。
でも数字が独り歩きしてしまうのもよくある話。
多くは、一度設定した目標値の見直しをサボることから起きてしまいます。
最近あまり名前を聞かなくなりましたが、専門家会議のメンバーがまた数字をぶち上げました。
コロナ感染の第2波が来た場合、全国で最大95000人が入院するおそれがあるそうです。
言い出したのは、もはやオオカミ少年の域に達しつつある北大の西浦教授。
これで3回目になります。
 
1回目は何も対策を取らないと42万人が死亡するというもの。
これが社会にインパクトを与えたのは記憶に新しいところ。
2回目は1日10人感染者が入国すると、90日後には99%の確率で緊急事態の再宣言が必要となる規模の流行が起きるというもの。
 
42万人と予想された死亡者数は、6月21日現在では1000人足らずなわけで420分の1で収まっています。
実際には、日本中の人が協力した結果なのだから、数字自体は間違っていてもアナウンス効果としては十分目的を達成したことになります。
 
同じ様に、外国からの入国者の規制をどうするか、病院の受け入れ態勢をどうするか、世の中が考えるきっかけにはなるでしょう。
具体的な数字をだされると、イメージしやすくなりますから。
 
善意で考えると目立つ数字を出して人々の注意をひいて、対策をとってもらうということなのかもしれないけど。
それでも420分の1というのはあまりにもブレ過ぎ。
インプットの数字である前提条件が違うか、プロセスである計算モデルが間違っているのかのどちらかです。もしかすると両方かも。
 
西浦教授は42万人死亡説の根拠については説明しています。
これが正しいかどうかは、それこそ専門家に検証してもらうしかないのだけれど、途中で自分で検証しなかったのだろうか。
本人も認めているとおり、状況からみて42万人はとてもありえない数字。
それでも日々感染者と死亡者の数字は把握できたのだから、モデルの見直しはできたはず。
いい数字がでてきたら、もう少し早く緊急事態宣言の解除もできたかもしれないのに。
 
とにかく専門家会議の面々は言いっぱなしの人が多いように思える。
予想死亡者数のVer.2、3といった形で随時公表してほしかった。
 
会社でも風呂敷を広げるだけの人にはあまり近づきたくありませんよね。
 
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