おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

表裏一体の意味が辞書によって違うんだよなあ

日経のスポーツ面は日経らしく、スポーツの結果だけではなくビジネスに関連する記事もよく掲載されます。
10月6日に掲載されたのが、JリーグDAZNとの関係についてです。

 

www.nikkei.com

 

リンク先は有料になっているので簡単に言うと、Jリーグに限らずスポーツのネット中継がコロナ禍で転機をむかえているというもの。
特にJリーグとの放送権契約が継続になったものの、金額がこれまでより15%も減額になったそうです。
利用者数がかなり減ったことが背景にあるようです。
家にいる時間が増えたので利用者も増えそうですが、考えてみれば試合がなければみられませんね。

ネット中継はDAZNだけではないわけで、長期契約のリスクを負ってまでDAZNと契約しなければならないのかという声もJリーグ側にはあったようですが、減額されても現状維持を選んだようです。

で、その時のチェアマンのコメントが「我々とダゾーンとは表裏一体」と言ったそうです。

www.tokyo-sports.co.jp

日本語教師の哀しい性で、どうも突っ込みたくなりました。
ちょっと違和感を感じたからです。
一心同体ならわかるんですが。

表裏一体を調べてみると、辞書によって意味がちがってきます。

 

広辞苑:二つのものの関係が、密接で切り離せないこと
明鏡国語辞典:相反して見える二つのものの関係が根本のところでは密接に結びついていること

 

表と裏が一体となっているので、私は明鏡国語辞典の意味で理解していました。
この場合は、JリーグDAZNが相反するわけでも、根本のところで密接しているとは思えません。
つまり誤用になります。
一方、広辞苑の場合は「相反する」という条件はありません。
広辞苑の意味で言ったのなら、間違いではなさそうです。

 

うむ、これは困った。
日本語学習者の中には四文字熟語オタクのような人がいて、時々意味を聞いてくる人がいます。
表裏一体を聞かれたら、どちらの立場に立とうかいまから準備しておくかな。

 

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