ダメな組織の構成員は、自分のミスを隠します。
理由は大体責任逃れのため。
人間は神様ではないのだから、誰であっても失敗することは避けられません。
だから優れた組織では業務上のミスはできるだけ表に出して、情報共有や原因究明・再発防止に取り組むもの。
明らかにルールを逸脱したような場合以外に、個人の責任を問うようなこともしません。
その意味では今回のデジタル庁はどうなんだろう。
国税庁からデータ不整合の情報提供を受けていた職員が、庁内で情報共有をしなかったとのこと。
自分たちだけでなんとかできる事象とも思えないのに、なぜ情報共有しなかったのかわかりません。
おそらく、トラブルが発生した場合のエスカレーションのルールが整っていないのでしょう。
デジタル庁ができて1か月程度ならまだわかりますが、もう2年近く。
それなのに基本的なルールもできていないのだったら、そんな組織に日本のデジタル化を任せられるかかなり疑問。
デジタル化を進めるには、大きなロードマップがあってそれにしたがって細分化を進めていくしかありません。
それにはしっかりしたプロジェクトマネジメントが必要。
デジタル庁にはその役割が求められているはずだけど、自分の組織ですらろくに管理できていないとするとねえ。
河野大臣は自分に処分を科すといって悦に入っているようだけど、そんなこと考えているひまがあったら、自分のところのマネジメントをどうするか考えるべきだと思いますけどね。