ソフトバンクの元社員が機密情報を持ち出したとして逮捕されました。
退社翌日に楽天モバイルに入社したそうです。
実にわかりやすい事件ですが、逆にわからないことも。
・元社員はばれないと思ったのか
・ソフトバンクのセキュリティはザルだったのか
・楽天モバイルは情報を使おうとしたのか
私は前職のIT企業時代、事業部のセキュリティ担当をしていました。
もう15年くらい前になります。
個人情報保護法の施行にともない、いろんなルールを作ったものです。
一番神経を使ったのが情報漏洩。
アクセス権限とか、追跡の仕組みとか、色々考えたのを思い出します。
記事によると、社員は自分のPCからサーバーにアクセス、その情報を自分宛にメールで送ったとのこと。
15年前の常識からしても、こんな行為への対策はとるのが普通。
21世紀になって20年も経つのに、これができちゃうのは驚きです。
追跡の仕組みは機能していたようですが。
今回の事件が発覚したのは、元社員のわきが甘かったからでしょう。
もう少しうまく立ち回れば、発覚しなかったかもしれません。
ソフトバンクはYahooBBで個人情報漏洩事件を起こしていますが、その反省が生かされなかったようです。
楽天側もどうだったんだろう。
社員として迎え入れたのだから、知識と経験を欲しがったのは確か。
でも機密情報となると、それを使えば裁判沙汰は必至。
かといって、使えない情報を持ってこられてもかえって迷惑のはず。
状況からすると、間抜けな社員が元の会社の情報をおみやげに持っていこうとしたのだと思いますが、どうでしょうか。
とても産業スパイみたいな話とは思えないのですが。
いずれにしろ、ソフトバンクのセキュリティ対策に問題があるのは確かなようです。
中国や北朝鮮などの凄腕ハッカーだったら、あっという間にいろいろ盗んでいってしまいそうです。
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