おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

リアル囚人のジレンマだな

フィリピンから移送されてきた詐欺グループの面々。
警察には全容を明らかにしてほしいですが、ニュースなどの解説ではなかなか難しいようです。
それでも仲間割れなどを促す取り調べとか、いろいろ手があるようです。

 

www.nikkan-gendai.com

 

この記事読んで思い出したのが、学生時代にちょっと勉強した囚人のジレンマ
10年くらい前にブームになったゲーム理論のモデルの一つ。

 

ja.wikipedia.org


囚人Aと囚人Bがいて、別々に取り調べを受けているとします。
この時、二人とも黙秘を貫徹できれば、二人とも懲役2年。
司法取引でどちらかが自白すれば、自白した方は懲役0年だけど、黙秘した方は懲役10年。
どちらも自白すれば二人とも懲役5年。


二人にとって一番いいのは、二人とも黙秘すること。
懲役の合計が4年になるからです。

ところが、相手が黙秘するかはわかりません。
もし相手が自白してしまえば、こちらが黙秘した場合は懲役10年になってしまいます。
この時は自白しておいた方が5年に短縮されます。
逆に相手が黙秘を続けた場合に、こちらが自白すれば懲役0年です。

この結果、どちらにしても自白した方が得になることになります。
二人とも黙秘の方が望ましいにも関わらず。


特殊詐欺の4人も同じ状況になるはず。
警察も「首謀者でなければ罪は軽くなる」みたいな形にもっていくかもしれない。
そうすると他の3人が何を言うかわからない以上、我が身かわいさに自白する可能性は低くないでしょう。


実際に警察の取り調べ方法が表に出てくることはないでしょうが、ゲーム理論のリアルな適用案件で警察内部ではノウハウになっていくんでしょうね。
交渉事などで使えるかもしれないから、民間にもフィードバックしてくれないかな。