何回かマイナンバーカードのトラブルについて書いているけど、残念ながらどうやらかなり長期化しそうです。
というのも、国のトップの「官邸幹部」の認識が現在の状況を「生みの苦しみ」ととらえていること。
システムの導入時に混乱するのはどのシステムでもある話。
「生みの苦しみ」なら動き始めるまでは大変だけど、それ以後は安定するというのが前提。
ただそれは、正しく運用されるという業務フローが構築されていてでないと成立しません。
でも、マイナンバーカードは運用フェーズに入っても根本的な問題は未解決のまま。
失敗プロジェクトでよくあるのがスケジュールありきで動くこと。
ITシステムの経験が豊富なデジタル庁の職員ならわかっているはず。
紙の保険証廃止は首相が繰り返し明言しているからそうなるでしょう。
保険証以外にも、マイナンバーカードを使った新しいサービスの提供はこれから目白押しです。
ならそれに向けて、今後不具合が出ないような業務フローやシステムを構築すべき。
これができているのかわかりません。
できていないのであれば、今後のサービス提供時にも同じ問題が発生します。
保険証や口座の紐づけのリカバリ業務も解決していないのに、さらに加わることになります。
「生みの苦しみ」が永遠に続きかねないのだけれど、官邸幹部の人はわかっているのかなあ。