外国の空港に降りたって、まず向かうのが入国審査。
日本の入管職員は、自分たちの対応で日本の印象が決まってしまうので振る舞いには気をつけていると何かで読んだ記憶があります。
日本のパスポートをもっている私には、真偽はわかりませんが。
EU諸国の場合、国を跨いでも加盟国内であれば国内と同じ扱い。
ですからフランス入国であっても、経由地のドイツ・フランクフルトで入国手続きを行いました。
相手はドイツの入管職員。
これがまたね。
基本的に入国審査は怪しい人間を国に入れないとか、不法滞在を防ぐために行うはず。
観光客はお金を使って、さっさと国に帰るので歓迎されるべき存在。
入国審査の場合は、自分はそんな人間ですよというのをアピールすればOK。
私はいつもパスポートと帰りのチケットを一緒に出します。
これで「いつまで」の質問がクリア。
あとは目的(sightseeing)とどこにいくか(ホテル名)くらいを用意しておけば大丈夫。
私の一人前に並んでいた初老の男性。
あまり英語がわからず、海外旅行にも慣れていない様子。
入管職員の質問にしどろもどろ。
簡単な英語でも答えられないので、職員がイライラして最後には怒鳴るような感じ。
困った男性はつい「ラグビーワールドカップ」とか言ってしまいました。
開催国のフランスならよかっただろうけど、ドイツ人はラグビーなんか興味ありません。
「なんだそれ?」
「お前は選手か?」
「見にいくんならチケット見せろ」とか、かなり意地悪な質問をぶつけてきました。
当然その男性はわかりません。
もはやいじめのレベル。
隣の窓口で手続きが終わった女性が見かねて通訳してあげて、なんとか手続きは終了。
次は私の番。
パスポートとEチケット控えをみせると、「お前もワールドカップか?」と聞いてきました。
「Yes」と答えると、
「ハン!」とか鼻で笑って押印。
パスポートを叩きつけて通れとジェスチャー。
「なんだこいつ」とカチンと来たけど、がまんがまん。
こちらはとにかく入国が目的。
入れなくなっては一大事ですからね。
イギリスなんかは厳しいのは厳しいけど、理不尽ということはなかった。
ドイツのそれは、人種差別も少し感じて非常に不愉快。
日本の入管職員の言葉を借りるとドイツの第一印象は最悪。
もうフランクフルトはもちろん、ドイツに行くことも絶対にありません。
フランクフルトの入管職員は、アンチドイツを確実に一人増やしましたね。