そんなこんなで約1日がかりでたどり着いたフランスのトゥールーズ。
地方都市でわりとのんびりというかおおらかというか、ギスギスした感じが強いパリとはかなり雰囲気が違います。
このあたりは大都市と地方都市でかなり違う日本も同じですね。
トゥールーズはフランス南西部にある街で、ラグビーが非常に盛ん。
ラグビーチームもあって、フランスでも強豪チームのひとつです。
ですから、わざわざ遠い日本から来た観光客を歓迎してくれるムードにあふれていました。
といっても、あくまでも自分たちファースト。
日本のように顧客最優先というわけではありません。
フランス語を少しかじったことがありますが、その時にフランス人の講師が冗談交じりに最重要単語のひとつが「grève」と教えてくれました。
日本語では「ストライキ」。
フランスではストが名物なので、フランス旅行の時は目にする事が多いからね、と言っていました。
トゥールーズの交通を案内するアプリがあって、スマホに入れておきました。
すると試合前日になって、アラートが上がってきました。
それがこれ。
「grève」という文字で目が点になりました。
試合当日にストをやるとのこと。
完全にワールドカップを狙ったストです。
ただ、よくみると地下鉄やトラムはほとんど影響がなく、バスが走らないという感じ。
スタジアムに行くのは地下鉄かトラムなので、おそらく問題なさそうということはわかりました。
それにしても驚いたのは、このニュースをどのメディアも報じていなかったこと。
それがニュースにならないのは、ごく日常の出来事なのでニュースにならないのか、影響ないから報じる価値がないと判断されたのか。
日本だったらこんなタイミングでストやるなんて考えられません。
もしやったら、国際的な恥さらしと国内から非難ごうごうでしょう。
もっとも、ストライキは法律でも認められているれっきとした労働者の権利。
それがほとんど行われていない日本の方がちょっとおかしいのかな、と思ったトゥールーズの1日でした。