流行語大賞に選出なるか「ONE TEAM」 - おひとりさまの団地暮らしの日々

ラグビーワールドカップは南アフリカの優勝で終わりました。
伝統国で、実績はニュージーランドとほぼ互角なので、まったく妥当な結果となりました。

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ただ、南アフリカは近年やや低迷していたので、優勝を予想する人はそれほど多くなかったように思います。
チーム状態が上向いたのは、今回指揮をとったエラスムス・ヘッドコーチに代わってから。

最近の南アフリカは代表チームには一定の割合で黒人選手を入れるべしという、白人選手からすると逆差別のようなルールができていて、士気が落ちる一方でした。
それを立て直したのですから、ヘッドコーチの手腕は見事です。

優勝2回を誇っていたスプリングボクスを落とすところまで落とした前ヘッドコーチは、日本の某トップリーグチームのヘッドコーチに収まっています。
就任が決まった時は、ラグビーファンの多くは失笑したものです。
もちろん、ボクスみたいにボロボロにするんだろうな、ということです。
予想通り、ここしばらくそのトップリーグチームは低迷気味ですが、さっさと次の指導者を見つけた方がチームのためだと思うんですけどね。

南アフリカのコリシ主将は一つになればなんでもできると、優勝時のインタビューで語っていました。
もちろん、白人と黒人との関係を意味することです。
いわば、南アフリカ版「ONE TEAM」です。
白人と黒人の対立がいまだ激しい南アフリカにとっては相当ポジティブな効果があるはずで、今年の最優秀チームに選ばれたのは、単に優勝したからではないはずです。
もし、優勝がイングランドでも南アフリカが選ばれたかもしれません。

「ONE TEAM」はもちろん日本代表のオリジナル。
チームには多くの国に出自を持つ選手が集まっていて、一つのチームになろうということでスローガンにしたのは多くの人が知るところとなりました。

これだけブームを起こしたラグビー日本代表を象徴することばとして流行語大賞にノミネートされるのは確実だと思います。

2015年の時は「五郎丸ポーズ」が候補に選ばれました。
この時の日本代表のスローガンは、「JAPAN WAY」。
どの国のものでもない、日本独自のラグビーを突き詰めようというところから生まれたと記憶しています。

当の五郎丸選手が、「JAPAN WAY」にしていてくれていたら、日本のスポーツ界に大きな影響を与えただろうに、と語っていました。

結果を出すことで「ONE TEAM」の価値を高らしめたラグビー日本代表。
今後の日本のあり方を示したこともあり、審査員の方々には是非大賞に選んでほしいものです。