おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

「憮然」「砂をかむよう」間違った理解が半数以上だそうで

日本語教師にとって、待ちに待った調査結果が公表されました。
わたしだけかもしれませんが。
毎年行われている「国語に関する世論調査」の結果です。

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ニュースや新聞でも比較的大きく取り上げられていました。
この「国語に関する世論調査」、大体報じられるのが慣用句などの使い方について本来正しい意味なのはどちらかというもの。
今年は、
1.「憮然」の意味
2.「御の字」の意味
3.「砂をかむよう」の意味
4.「天地天命に誓って」か、「天地神明に誓って」か
5.「舌の根の乾かぬうちに」か、「舌の先の乾かぬうちに」か
6・「論陣を張る」か「論戦を張る」か
といったところが調査対象だったようです。

「憮然」、「御の字」、「砂をかむよう」いずれも本来の使い方とは間違って使っている人の方が多いという結果でした。
こういうのを上級レベルの学習者に話すと喜ぶんですよね。
 
「憮然」については、
・選手がエラーして、監督は憮然とした表情になった。
という感じで使います。
たしかに、失望してぼんやりとしている(正しい)か、腹を立てている(間違い)のか、はっきりしませんね。
どちらかを選べと言われたら、私は正解の方を選んだかもしれませんが、説明しろといわれたら正解の説明はできなかったと思います。
なんとなく思った通りにならないという感じはしますが、それ以上は説明できないですね。
もっとも、憮然の「憮」という漢字は、心を表すりっしんべんに無くすですから、失望という結論を出すには難しくないかもしれませんが。
 
「砂をかむよう」については簡単でした。
私が子供の頃に流行した受験生ブルースという歌があり、その中に「砂をかむよな味気ない」というフレーズがあるからです。
これから推察すると、悔しくてたまらない様子(間違い)よりは、無味乾燥でつまらない様子(正しい)を選んだでしょうね。
 
外国人に教える時に難しいのは、こんな見解が分かれる言葉の意味を教える時です。
憮然のように半分以上間違えている表現は、多数派についた方が意味は通じますからね。
いくら正しい意味と強調しても、使う人が全員間違っていたら間違った使い方が正しいことになります。
こういう調査結果があると、その内容に基づいて説明できるのでいいのですが。
ただ、教師自身が間違って理解している可能性はあるので、その場合はどうにもなりませんけどね。
 
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