マイナンバーカードの保険証運用が延期になったようです。
システムの稼働が遅れるのはよくある話ではありますが、その理由が驚いたというか呆れたというか。
記事によると「健康保険組合などが加入者の情報を誤って入力したこと」だそうです。
ここで疑問なのが、「健康保険組合などが」と「誤って入力したこと」の二つ。
マイナンバーカードの保険証運用は国の事業のはず。
データの作成は国が主体で行うとおもっていたのですが、健保組合のようです。
これは絶対におかしい。
転職などで健保組合から離れたり、移ったりする人は大勢いるわけで、発生するタイムラグはどうするつもりなんだろう。
登録した時は別の健保組合に入っていることもありうるわけで、それがチェックできるのか疑問です。
各組合は自分のところのデータしかないのだから、漏れがあっても二重登録があってもわかるはずがありません。
もう一つの「誤って入力した」というのは、手入力なんでしょうか。
各健保のデータを加工・抽出するだけですむはずなんですが、そうではないようです。
日本の人口は日本人だけで1億人以上いるんですが。
入力の手間もそうですが、チェックも人力でのチェックとなると、ミスは避けられません。
やるべきは、すべての健保の組織から特定の日にちのデータを提供してもらって国のデータベースを作り、それ以後は変更があったデータのみを定期的に国のデータベースに送ってもらって更新する仕組みを作ることでしょう。
とにかく、データの基準となる日にちを決めないと。
話はそれからだと思います。
システム稼働時のシナリオもそうですが、もっと大事なのは稼働後の運用。
今回の経緯をみると、とても運用が固まっているとは思えません。
平井大臣が本気で10月にできると思っているのなら、そうとうおめでたい人です。
もっとも、昨年はこんなこと言っていたので驚きませんが。
このまま保険証なくしたら、みずほのトラブル以上の大惨事はまちがいありません。
野党もマスコミも、状況についてもっと突っ込むべきなんですけどね。
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