おひとりさまの団地暮らしの日々

ファミリーのイメージが強い団地生活。ですがおひとりさまの人も結構多いんです。そんな団地の一人暮らしの日々を綴ります。

日本は根回しの国ですから

小中高校の休校の依頼という名の指示がでてから1週間。
これまでの所業もあってか、日本中に怨嗟の声が満ち満ちています。
官房長官文科相も知らない、安倍首相がほぼ独断で決めたようなので当然です。
評価する人は少ないようですが、私はその少数派の一人です。
日本人全体がただならぬ事態であるという認識を確実に持ったからです。
確かに今回は副作用が多く出る措置で、事前に知らされていない関係者からすると「勘弁してくれよ」と言いたくなる気持ちはわかります。
 
でも、関係者の話を聞いていると、それだけでどんどん時間が過ぎていきます。
すべての人が納得するような案など100年たっても作れないでしょう。
まずそこにある危機をなんとかしなければ、という気持ちは国のリーダーならもって当然の話です。
一斉休校が妥当だったかどうかは後で検証すればいい話です。
少なくとも学校内での集団感染のリスクは小さくなります。
そのうえで、これからどんな対策が有効なのか、手探りで進めていくしかないと思います。
 
日本人はお上の言うことはよく聞くくせに、根回しが足りないと文句を言います。
日本の会社では、仕事を円滑に進めるためには根回しは必須です。
私もビジネスパースンに日本語を教える時、根回しの大切さをよく説いて聞かせます。
どうせいろんな関係者と話しをしなければいけないので、早いうちに詰めておいたほうが後々楽になる、という感じです。
外国人の学習者は大体うんざりする顔をされますが、日本で働く以上は避けて通れない儀式のようなものですからね。
 
今回の一斉休校で話が唐突だと言っているのは、まさに根回しが足りないと言っているのと同じです。
良いか悪いかは別にして、日本では根回しの上手下手が事の成否を左右することが多いです。
通常の状態ならそれでもいいですが、今回は緊急事態。
 
今度ばかりは、安倍さんも腹をくくっているようです。
万一やったことが裏目にでたら責任をとる覚悟はできているように思います。
言いがかりとも言えるような質問にも比較的丁寧に応えています。
まあ、一人で決めたことなので誰かに責任を押し付けるわけにはいかないだけかもしれませんが。
 
問題はこのあと。
これまでのように俺様に従え、ではもちろんダメ。
困っている人の声を丁寧に集め、それにたいする対策をすぐに考え、実行することでしょうね。
安倍さんが一番苦手そうですが。
 
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